ボンバルタルへの道
第一章
[LINE 旅の始まり] 1


コルマ「ここには 誰もこない、人の命をもったものは......」



 東......

高い山の頂の上、高地の平らになった土地を利用して

昔の人々が築き上げた町カロルサン

旅人が高山を登るとその頂が見える

上り切った旅人の目の前には突然、森が広がり、旅人はそこは別天地なのだと

言う事を知るだろう。

昔は山の上にて、資材などを運ぶ手段が限られており開拓は困難を極めた。

しかし、

今では開拓の苦労は昔のもの ここは随分賑わった都市になった。

そして今夜、その開拓が終わった頃の事を祝う「開拓祭」が三日の賑わいを見せた後の

静かな、驚くほど静かな佇まいがこの町を訪れていた。

 その町を一つの人影が横切る、旅人だろうか?

確かに身なりはありふれた旅人の姿、長旅のようだがそれも良く見る光景だ

しかし、彼の姿には一つだけ違ったものがあった。

血まみれだ!

その人影が町の外れへとよろけた足で向かい、一件の家の表札を見るや

扉を叩いた。

 暫くのいらえの後、中からは眠そうな目をした酔った男が出で来た。

男の名はナガロ、この町外れの一軒家に住み、表向けは善良な

吟歌いだ。

ナガロ「何者だこんな夜中に、祭りで浮かれた連中なら俺には用が無い、帰れ」

「......」

 旅人はつぶやき、そして倒れた。




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